体調が優れない時、どの科を受診すれば良いのか迷いますよね。特に内科と外科の違いがわからず、困ってしまう方も多いのではないでしょうか。例えば、風邪を引いた時やお腹が痛い時など、どんな時にどの科を受診すれば良いのか、詳しくご説明します
内科と外科の基本的な違いを理解しておくことは重要です。内科は主に薬を使って治療する科です。風邪や高血圧、糖尿病など、体の内側の病気の治療が得意です。外科は手術をして治療する科です。骨折や腫瘍、虫垂炎など、手術が必要な病気の治療を行います。内科では内臓、血液、神経などの問題を扱い、外科では内臓や神経、骨、関節、皮膚などの外科的治療が必要な症状を対象とします。
例えば、風邪のような症状や胃が痛い、お腹が張る、高血圧や糖尿病などの慢性疾患は内科の領域です。一方、足が痛い、骨折したなどの場合は、整形外科を受診することになります。
しかし、症状によっては内科と外科のどちらを受診すべきか判断が難しいこともあります。たとえば、腹痛の場合、原因が胃腸の炎症であれば内科、虫垂炎のような緊急手術が必要な場合は外科となります。このような場合、どうすれば良いでしょうか。
迷った場合には、あなたの体のことをよく知っているかかりつけ医に相談するのが一番です。かかりつけ医は患者の病歴を把握しているため、適切なアドバイスをくれるでしょう。必要に応じて専門医や専門病院を紹介してもらえるので、安心して診療を受けられます。
かかりつけ医がいない場合や、休日・夜間に急な症状が出た場合はさまざまな病気に対応できる総合診療科もおすすめです。多くの病院では、患者の症状を聞いて適切な診療科を案内してくれます。また、電話やメールでの事前相談を受け付けている病院もあるので、活用すると良いでしょう。症状を説明すると、適切な科を教えてくれます。
症状が出ている部位に応じて専門科を選ぶ方法もあります。皮膚がかゆい、湿疹があるなどのトラブルなら皮膚科、口の中の問題なら耳鼻咽喉科(歯と歯ぐきの場合は歯科や口腔外科)というように、症状の部位から判断することができます。
複数の症状がある場合や、原因がはっきりしない場合は、やはり総合診療科や総合内科から受診するのが賢明です。そこで初期診断を受け、必要に応じて専門科に紹介してもらえます。激しい痛み、呼吸困難、意識がもうろうとしているなど、急に体調が悪くなった場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
どの科を受診すれば良いか迷ったときは、症状を具体的に説明し、かかりつけ医や総合診療科に相談してみましょう。あなたの症状に合った治療を受けることができます。